無くなるのは時間の問題?エナジードリンクメーカーがスポーツ界から消える日

ちょっと一息, 栄養学

昔は多くのたばこメーカーがスポーツスポンサーとして巨額の広告費を出していました。近年、タバコの健康に対するリスクからスポーツ業界からタバコの広告は激減している。国によってはそれを禁止している地域もあるため、復活することは難しいでしょう。

ではエナジードリンクはタバコと同じようにいずれ、禁止されるのでしょうか?

エナジードリンクと健康
スポンサーが減るとスポーツは?

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出典:http://www.telegraph.co.uk/news/health/news/11517565/Energy-drinks-like-legal-highs.html

エナジードリンクと健康

ご存知エナジードリンクにはカフェインと大量の砂糖が含まれています。これが何を意味するものなのか?カフェインには覚醒作用があるとされていますが、過剰摂取により心拍数の増加や興奮、不安、不眠症、下痢、吐き気、めまいなどがおこる可能性も指摘されています。
また、子供にとってもこれは危険な飲み物と言えます。カフェインの過剰摂取による心臓の不整脈での死亡事故が有りました。米国で2011年、14歳の少女がエナジードリンクを飲んだ後に死亡する事故が起きたと報道されました。甘く、飲みやすいエナジードリンクも量を誤ってしまうと死亡する事もあるのです。

エナジードリンクには砂糖が大量に含まれています。この点も健康を害するおそれがあると言われています。

砂糖はブドウ糖に分解されるのが非常に早く、空腹時に体内に取り入れると急激に血糖値が上昇します。これを抑えるためにインスリンが大量に体内に放出されます。インスリンには血糖値を下げる効果があるのです。しかし、この急上昇、急降下を繰り返していると「おなかがすいた」「また砂糖を摂取したい」という欲求がコントロールできなくなってしまうのです。また、砂糖を摂取すると脳の中でドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンなどの脳内神経伝達物質が分泌されます。これらの物質は人に幸福感や癒やしを与える麻薬のような性質を持っています。この幸福感をまた欲してしまうために砂糖を摂取するという悪循環が出来上がってしまうのです。砂糖に依存してしまうのにはこういった仕組みが関係しています。

 

欧州ではすでにカフェインが多く含まれているエナジードリンクの販売規制をする動きも出てきています。すでにリトアニアでは若年者に対して販売を規制することが決まっているようです。世界的にエナジードリンクに対す規制が出てくるのであれば、エナジードリンク業界もスポーツでスポンサーを行うことは難しくなってくる可能性があります。

 

 

スポンサーが減ることでスポーツがつまらなくなる可能性も

出典:http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51856106.html

タバコの広告規制が始まり、F1を始めモータースポーツ界がつまらなくなったと言う声も耳にします。資金源がなければ技術開発もできませんから当然といえば当然。レッドブルがエアレースなどを始めたのにも「珍しいスポーツでエキサイティングだから注目をあつめるだろう」という考えが少なからずともあるはずです。スポーツとスポンサーは非常に密接な関係があります。スポンサーは広告を出したい、売上を上げたい。プロスポーツ選手はスポーツでお金を稼ぎたい。プロスポーツ選手ではなく、アマチュアスポーツ選手にはこれは当てはまらないかもしれませんが、設備を作るにしてもお金は必ず関係してくるのです。

昔、日本で総合格闘技がブームになった時期がありました。年末の特番ではテレビ放映も3社が格闘技を放送していたぐらいです。この時は「面白いコンテンツがあったから」というよりも「放送が頻繁に行われていたから」ブームになったとも言えます。見る人が増えれば広告収入も上がる。コンテンツ作成に費用がかけられるようになる。更に見る人が増えるという流れが出来上がります。しかし、パッタリとテレビ放映が無くなってからはどうでしょうか?広告収入も得られず、人気も得られず。実際に格闘技を行っている選手たちは新たな技術を取り入れたり、トレーニングを行い、パフォーマンスは上がっているはずなのに人気が低迷しているのです。テレビや広告によって人気が維持されていた事は否定できません。現在、アメリカでは総合格闘技が人気のスポーツとして定着しています。なぜなのか?アメリカの格闘技団体UFCなどの運営はカジノが行っています。やはり、面白いコンテンツを維持するにはお金が必要なのです。

 

スポンサーがスポーツにとっては生命線です。まだまだエナジードリンク業界からスポンサー収入を得ているスポーツは増えるでしょう。しかし、いつかまたタバコと同じように無くなってしまう可能性があると思います。その時にはエナジードリンクに代わるスポンサーが出てくるはずです。次はどのような物が出てくるのでしょうか?

 

参考:http://eonet.jp/health/healthcare/health71.html
参考:http://diamond.jp/articles/-/24551?page=2
参考:http://jp.autoblog.com/2014/06/16/energy-drink-motorsports-ban/
参考:http://www.sankeibiz.jp/econome/news/150524/ecc1505240720001-n1.htm

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